信じられないかもしれないけど、あなたも触診の達人になれます。

お財布の中の小銭を見ないで、手の感覚のみで当てるゲームをしてみましょう。

10円と100円は似たようなサイズなので気をつけて下さい。

では、試しにやってみましょう。

はい!どうでしょうか?

あなたの指先はすごい!

おそらく1度やってみたら、2回目以降はほとんど正解できたと思います。

これはあなたの指先がとても優れているということなんです。

人間の感覚はもともと素晴らしいものを持っています。つまりもともと私たちは触診の達人なのです!

だから練習すれば誰でも点字なんかを読み取ることだってできるのです。

僕の手もあなたの手も同じ感覚を持っている

私たちオステオパスは触診で様々な事がわかります。だから魔法の手のように思うかもしれません。

でもそうじゃないんです。特別な人間では無いし、ゴッドハンドでもありません。

触診と解剖学の教育を何年も受けているだけで、ただの人なんです。

機械で検査できるのに触診って必要なの?

最先端の医学では素晴らしい検査機械がたくさんあります。CTスキャンやMRIを使えば身体の隅々まではっきりくっきり見ることができます。

だから最近ではあまり触診は行われなくなっています。

それはどこの病院でも設備が充実して、優れた検査機械があるからなんです。

にもかかわらず、

私たちオステオパスは(国際的な基準で)触診のために最低でも5年間訓練する事になっています。

いったいなぜでしょうか?

最先端の医学に対抗している頑固な職人軍団なのでしょうか?
…いいえ、そうではありません。(頑固な職人ではあるかもしれませんが)

身体はMRIなどの画像は静止画を見て分析しています。したがって動く体ではどうか?というのはわかりにくい。

動く体を分析するのはやっぱり触診が便利なんです。

筋肉は伸びたり縮んだりできているか?内臓は柔軟性があってよく動くことができるか?このような組織の動きを判断するのに触診は適しています。

触診は必須の診断ツール

実際に腰痛の85%はMRIでは原因を見つける事ができないと言われています。

どれだけ技術が進んでも、触診という基本の診断ツールは必ず必要な時があります。

だからオステオパシーでは触診をとっても大事にしていて、

わざわざ5年もかけて触診の訓練を行っているのです。

さっきやったように小銭なら数分のトレーニングで当てられるようになりますが、体の組織を全て当てられるようになるにはやっぱり時間がかかるんですよね。

 

この週末、僕が受けているカリキュラムも触診解剖学です。

骨、筋膜、筋肉、神経、血管を1つ1つ触って確認していくというなかなか地味な作業を30時間もやっています。

地味なんだけど、こういうことの積み重ねがあるから痛みの原因にたどり着く事が可能になるんです。