体を酷使すると、筋肉や関節に負担がかかって腰痛になったりしますよね。

でも寝ているときに腰が痛くなることもあります。寝ていれば筋肉や関節の負担は楽になって、休まるポジションなのになぜでしょうか?

CASE STUDY

ここ数週間で寝ていて明け方4時くらいになると腰が痛くなるという70代の方が来院。


  • 明け方痛くなる
  • 日中は大丈夫
  • 動いて痛みはない

とのこと。

寝ているとき、安静時に起きる痛みは内科的な問題があるかもしれないのでまず、病院で検査してもらいましょう。

重要

この方は内科的異常は見つかりませんでしたが、「寝ていて痛いなら早めに病院へ」がルールです。

さて身体を調べてみると、呼吸に問題があります。

呼吸する時にはたくさんの骨や筋肉が働いています。

でもこの方は第2肋骨と第2胸椎に異常がありました。治療後は明け方の痛みが無くなってきていますので「呼吸を正常化する」という方針は継続中です。

でも、なんで呼吸の問題が腰痛と関係するのでしょうか?それは、

呼吸が腰椎の血行に影響するからです。

上手に呼吸できないと腰椎にうっ血を起こす

あなたがどんなにじっとしていても、身体は常に動いています。例えば背骨。止まっている時でも、背骨の関節はリズミカルに小さく動いているのです。この動きは呼吸によるものです。

息を吸うと背骨が伸びて、吐くと縮む。この伸びたり縮んだりを繰り返しているのです。

もしこの動きが無くなったら、体に何が起きるのか。

それがうっ血です。うっ血というのは静脈の流れが遅くなって血液が渋滞している事。

STUDY

背骨の中を通る静脈は弁が無く、うっ血しやすい。

静脈が渋滞していると、酸素を運ぶ動脈が入ってこれません。次第に背骨は酸欠になり、痛みが出てくる。

それが、午前4時の腰痛です。

ではなぜ日中は痛みが出ないのでしょうか?

睡眠中にうっ血しやすい理由は

それは、起きている時の方が血液を流すモーターがパワフルだからです。

血液を流すには3つのモーターがあります。

1つ目は呼吸モーターです。先ほど説明した呼吸による体の動きが、モーターとなります。

2つ目は心臓・血管モーター
血圧や心拍など心臓・血管の収縮によるものです。

これは自分でコントロールできるわけではなく自律神経によって自動設定されています。

3つ目は骨格筋モーターです。骨格筋というのは手とか足とか、思いのままに動かすことのできる筋肉たち。この筋肉が伸び縮みすることでポンプ作用が生まれ血液を流すモーターになります。

これら血液を流すモーターがパワフルだと多少のうっ血は問題になりません。

ところが寝ている時は、
心臓・血管モーターは省エネモードに入ります。骨格筋モーターに関してはオフになります。

STUDY

とりわけノンレム睡眠時に筋交感神経活動が弱まり血圧が下がる。

だから睡眠中は呼吸モーターだけがうっ血解消の頼みの綱なんです。

でも呼吸による、筋肉、関節、の動きに問題があると…次第に静脈は渋滞を起こして

明け方のうっ血が起きてきます。すると、腰が痛くなるのです。

呼吸を整えよう

呼吸による身体の動きが悪い人は、

  • 肋骨、背骨の歪み
  • 過去の肋骨骨折
  • 肺の手術痕
  • 乳がんの手術痕

 

などが存在する場合が多いです。

このような方は呼吸が浅くなっていて、うっ血しやすくなってしまうんですね。

簡単なのは深呼吸を意識的に練習すること。
また、ヨガやピラティスなど呼吸法を意識したエクササイズも効果的です。

 

まとめ

寝ていて痛いときは・・・

  • まず病院の検査を受ける
  • 腰椎がうっ血している可能性アリ
  • 呼吸を整える