自律神経オステオパシーは自律神経の乱れを整えることで症状の改善をめざします。
所要時間 | 60分 |
料金 | 11,070円(税込) |
オステオパシーはアメリカで生まれ、現在は世界各国で行われている手技療法です。特にフランス、オーストラリア、カナダでは所定の教育基準と学位が確立され、一部は保険適応もされています。自律神経の研究は1898年から始まり現在に至ります。
自律神経の症状
自律神経の乱れによる症状は以下のようなものがあります。
- 不眠や疲労感
- 動悸(どうき)や息切れ
- 胃痛や下痢、便秘などの消化器症状
- イライラや不安
- 吐き気や多汗
- 全身のだるさ
- 手足のしびれ
- 不整脈
- めまい
自律神経の乱れとは
自律神経は内臓や血管をコントロールしている神経です。自分の意志とは関係なく自動で調節されているため「自律」と言われます。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。交感神経と副交感神経は二人三脚であり、双方が協調して活動していなければなりません。どちらかが動き過ぎても動かな過ぎてもバランスを崩し転んでしまいます。この状態は自律神経が乱れた状態と言います。
自律神経を乱す要因
不調があっても何も異常が見つからないものは「自律神経失調症」といわれることがあります。そしてどこも異常が無いのだから心の問題だ、として向精神薬が主に用いられてきました。
しかし心の病気でなくても私たちは緊張したり、働きすぎたり、季節の変わり目になったりすると自律神経を乱します。つまり自律神経を乱す要因はいくつかあり、それは以下の通りです。
- 加齢
- 運動不足、座りっぱなし
- スマホ、パソコンの光
- 気温、湿度、気圧
- 精神的ストレス
- 長時間労働
- 事故、トラウマ
- 背骨(姿勢)
- 肺活量低下
- 薬物(サプリ、ハーブ、生薬も含む)
自律神経失調症に似ている病気
自律神経失調症だと思っていたら実は別の病気が隠れていたということがありえます。まずは医学的な診断を受けましょう。
- 糖尿病
- 認知症
- 鉄欠乏性貧血
- 膠原病
- 甲状腺機能障害
- うつ病
自律神経の検査
頭蓋リズムのテスト
脳は1分間に10~12回ほど膨張と収縮を繰り返しています。これは交感神経は1分間に10~12回のペースで血管に信号を送って血管運動をさせているために起こります。このテストでは膨張と収縮の回数と質を調べます。
呼吸と脈拍のテスト
心臓の拍動は一定のペースではなくゆらぎがあります。息を吸うときには交感神経が優位になり吐くときには副交感神経が優位になることで心拍のリズムに変化が出ます。本テストでは息を吸ったり、吐いたり、止めたりしてその時の脈拍を調べ自律神経が正常に働いているかをテストします。
寝たときと立ったときの血圧
寝ているときは交感神経の活動が弱まり、立つと強くなります。この変化によって寝ているときと立っているときとで血圧に正常な変化出るかをテストします。
自律神経オステオパシーの施術方法
脊柱
脊柱の歪みによって交感神経の物理的圧迫が自律神経を乱してしまいます。それは交感神経が脊柱のすきまを通過しているためです。そこで神経圧迫を起こしている歪みがないかどうか調べ、あれば矯正します。
頭蓋骨ー頚椎
頭蓋骨には副交感神経を通過させているすきまがあります。このすきまの歪みや変形によって副交感神経の物理的圧迫を起こすとやはり自律神経は乱れます。神経圧迫を起こしている頭蓋骨の歪みがないかどうか調べ、あれば矯正します。
胸郭、縦郭
胸郭は肺が収納されているスペースです。姿勢が悪く胸郭が開きにくくなっていると呼吸が浅くなり自律神経が働きにくくなります。また縦郭は心臓が収納されているスペースでここが狭くなっていると副交感神経の働きが弱くなってしまいます。胸郭、縦郭を検査し問題があれば矯正します。
脳の血流
睡眠不足、ストレス、過労によって脳の老廃物がたまった状態であれば、脳の排液を促すテクニックを利用し血流を整えます。
迷走神経刺激
迷走神経は副交感神経の大部分をしめる神経でほぼ内臓全体に分布しています。あらゆるポイントからこの神経を物理的に刺激を加えて活性化させます。
チャップマン反射
東洋医学でいうツボ(経穴)のようなもので、体のある部位を押すとそれに対応する臓器に血流が増えることを利用します。
※以上は一例であり症状に合わせて様々なテクニックを用いります。
術者
小松ごろう
呉竹鍼灸柔整専門学校卒
厚生労働省認定の国家資格取得(日本)
上海中医薬大学短期留学
AT.Still Academy卒(日本・東京)
Nicette Sergueef;小児オステオパシーコース修了
Dr. Jérôme BAPTESTE(仏);泌尿・生殖(膀 胱、子宮、卵巣、卵管、前立腺)コース修了
AT.Still Academy(フランス・リヨン)短期留学
Diplôme d’ostéopathe 免許取得(フランス保健省)
交感神経と副交感神経のバランスを整える
現代を生きる私たちは交感神経に負荷のかかる環境を生きています。
体調が優れなくて頑張れない、でも病院では異常なしと言われる…それは怠けているわけでも気合いが足りないわけでもありません。
座りっぱなしの生活、先の見えない不安な社会情勢、猛暑、災害、消費者の感情を揺さぶろうとする宣伝、メディア、SNS…
このような環境で生活していると知らないうちに交感神経が消耗して自律神経が乱れてしまうことがよくあります。心当たりがある方、改善に取り組みたい方はお気軽にご相談ください。
よくある質問
- 個人差はあると思いますが、どのくらい通えば改善してきますか?
個人差が確かにありますが、3ヶ月半ほどで症状の改善を感じられる方が多いです。施術のペースは3~4週に1回行っています。
- 健康保険はつかえますか?
申し訳ないのですが、保険診療には該当しません。自費になりますので予めご了承下さい。
- こちらの治療を始めたら、今まで飲んでいた薬は飲まなくても大丈夫ですか?
必ず処方箋を出してもらった先生と相談して決めるようにしてください。
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【参考】自宅でできる整え方
- 就寝前は明るい画面を控える
- 夕方以降のカフェインを控える
- 起床、就寝、食事の時間を一定にする
- お風呂の温度を40度にする
- 深呼吸する時間を5分間とる
- 起床後すぐに日の光を浴びる
- 週2回、20分間の運動を取り入れる