揚げ物好きですか?うわあ、うまそーって思います?それとも胸やけします?
揚げ物をガッツリいけるのは若い証拠!元気な証拠!なんてイメージがありますが、そんなこともないかもしれません。
昨年こんな研究報告がありました。
揚げ物はうつ病の天敵か:日医大
更にその1年前には、こんな報告も
魚をよく食べるほど、うつ病予防に:日医大
ぜひ次の研究は『魚のフライ』で調査して欲しいところですね。
さて、今回のメインは揚げ物の話じゃなくて胸やけの話です。
- ちょいちょい胸やけがする
- 食べた後にかがむと気持ち悪い
- 寝ると気持ち悪い
- なんとなく食欲がない
- 風邪でもないのに咳が出る
このような症状に心あたりはありませんか??
胃酸が逆流するとき
このような症状は胃の歪みと言いますか、胃の位置の問題かもしれません。
胃は横隔膜にペタッとくっついているから、呼吸とともに上に行ったり下に行ったり動きならが一定の場所にとどまっています。
ところが肋骨や横隔膜、腹圧のバランスによって上手く動けなくなってしまう事があるのです。特に胃が上にばっか行って、下に行けないときは問題です!胃もたれになったり、ひどいと胃酸が逆流する症状が起こります。
いわゆる逆流性食道炎と言います。
通常、胃は横隔膜がストッパーになってこれより上に上がらないようになっています。
そう、パーカーのココみたいな。
通常はヒモの結び目が穴より大きいから入っていきません。だけど、使い古して穴が広がったり、結び目がほどけたりしてヒモの先端が穴の先に入ったら最悪。まあめんどくさいことこの上なし。
胃の先端も通常は横隔膜に空いている穴より大きいから、穴を抜けてしまうことはありません。
しかし食道が緩んでたり、横隔膜が緩んでるとスポッと胃が横隔膜を抜けて上がってしまいます。すると胃の内容物が逆流を起こすようになります。
出典:clevelandclinic
この状態は裂孔ヘルニアといって経産婦、高齢者、猫背の人に多く見られます。割と男性に多いのですが、更年期以降は女性の割合もグッと増えます。
おそらく更年期になると横隔膜の締めつけが緩んでしまうためだと思います。
姿勢が胃もたれと関係していたケース
先日来た松本市に住む50代、立ち仕事の女性も、食欲がない、胃もたれがすると訴えてきました。
- 食べれるけど食べると胃もたれ。
- それが続いて寝ると悪化。
- 便秘や下痢は無くお腹も痛くない。
もし二日酔いなら、気にしないんですけど原因がわからないから不安にもなります。気にし過ぎないように自分に言い聞かせるけどそれで不安が無くなるなら、苦労はしません。
さて、調べてみると、やはり胃が上がってました。彼女の場合は肋骨が下がりにくい状態だったので、それを矯正したところ胃の動きも回復し、気持ち悪さもスッキリしたようです。
なぜこうなってしまったのかというと肩が内側に入った姿勢だったからです。やっぱ姿勢が関係するですね。
このように姿勢の悪さは、肩凝りとか腰痛だけじゃなく体の内部環境にも影響してしまいます。
胃に影響しやすい骨格問題は、猫背、側弯など背骨や肋骨に関係するものが多いです。
若い頃は姿勢が悪くても特に症状は出ませんが、出産したり、年を重ねたり、年季が入ってくると内臓の位置や環境が変化します。逆流性食道炎はまさにその典型。
[aside type=”normal”]補足逆流性食道炎の原因は姿勢の他に、脂っこい食生活、早食い、睡眠不足やストレスによる自律神経、ホルモンバランスの乱れなどがある。[/aside]
生活習慣の改善ポイント
ちょいちょいなんだか胸やけがあって、横になると悪化する。
そんな方は鏡で横からの自分の姿勢を見て、ぜひ姿勢を見直してみてください。
またその他に気をつけることは以下の通りです。
- やせる
- 食事量を減らす
- 揚げ物を控える
- コーヒー、コーラを控える
- 食べたあとすぐ寝ない(最低1時間)
- 禁煙
- 早食いNG
逆流性食道炎はここ10年ぐらいでポピュラーな病気になりました。ちょっと前まで、欧米人によく起こるけど日本人には珍しかったんです。この病理の概念が浸透してきたことと食生活が欧米化したことが最近増えている原因じゃないかと言われています。ひどくなると手術の適応になることもあります。
心当たりがある方は今のうちから気をつけましょう!